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お茶と紅茶の歴史

お茶と紅茶の歴史

目次

① ヨーロッパ人と茶の出会い

昔の古地図
昔の古地図

以前にも少し触れた紅茶の歴史というものをもう少しポイントを絞ってご紹介してみたいと思います。
中国で飲まれていたお茶がヨーロッパへ広がっていくのは、新たな時代をむかえ、人々が移動する技術を得て遠くへ行けるようになったからと言っても過言ではないと思います。
元々お茶自体は中国で古くからありましたがヨーロッパの人々が東洋独自の文化に触れるのは17世紀、つまり1600年代の事になります。
ちなみに1600年は関ヶ原で戦争があった年ですね。

新大陸を指差すコロンブスの銅像。
新大陸を指差すコロンブスの銅像。

日本で時代が大きく変わろうとしていた時に世界では船の技術が発達し大航海時代を迎えるわけですが、その時代に人々がアジアからヨーロッパへ様々な物品を持ち帰る中にお茶が存在していました。
この回ではお茶の歴史を触れつつその当時の時代背景やお茶を持ち帰った後に起きたことなど踏まえつつお茶の歴史をご紹介していきたいと思います。

① ヨーロッパ人と茶の出会い

大航海時代の古いレプリカの船でしょうか。
大航海時代の古いレプリカの船でしょうか。

15世紀から始まった大航海時代にポルトガルはスパイスなど香辛料の貿易で富を掌握し、ポルトガルが東洋航路を切り開いていきます。
世界史でも紹介されていますが、南アフリカの希望峰を周りインドや中国へ人々は移動しています。
これはもちろん天文学の発展などもあり当時のヨーロッパの技術の高さを物語っています。
オランダも負けじともアジアからの輸入品を増やし追随していきます。
お茶の貿易も少しずつですが始まりヨーロッパへ貿易の過程の中で運ばれていきました。

ところでなぜ、タイトルをお茶と紅茶の歴史にしたかと言うと、お茶の発酵技術が当時はなく海上輸送の途中でたまたま発酵し紅茶が出来た。
と、いう伝記も以前ご紹介しておりますが恐らく完全発酵と半発酵の技術、つまり紅茶にする技術は中国独自の文化としてあったのではないかと思います。
中国の食文化は相当深いものと思いますし、お茶の発酵技術は当時からすでに確立されていたと思われるからです。

実際にヨーロッパでお茶や紅茶が飲まれ始めたのは1630年頃とされています。
当時、ヨーロッパではお茶は薬として飲まれていたようです。
お茶の効能は以前にもご紹介させていただきました通り、目覚めに良かったり、高血圧にも良いと現代医学でも知られています。
当時の人々は自国の高い医療技術がありながらもインド・中国から輸入されるお茶を健康的な飲み物だと考えていたようです。

とは言え過分な説明もあったとか。
例えば、お茶を飲むと健康を保つことができ長生きができる。
不眠不休で仕事ができる、何十杯、何百杯飲んでも良いものだと、唱える学者(医者)もいたようで、商売上のお話で過大広告したかったのかもしれません。
自国の高い医療技術と言ってもやはり17世紀のお話ですから、いき過ぎた効果効能の説明は否めませんね。

② 茶(チャ)から英国TEA(ティー)へ

中国茶器。西洋の人々にはとても神秘的だったと思います。
中国茶器。西洋の人々にはとても神秘的だったと思います。

少し話が横道へそれますが、茶(Cha)から英語でTeaと呼ぶようになったのには中国の広東語(カントン語)ではCHAと読み、福建語ではTAYと大きく分ける事が出来るようです。
日本語ではCHA、アラビア語やロシア語ではCHAIというそうです。
CHAIはCHAの読み方違いとは知りませんでした。
一方で福建語から派生となっているオランダ語のTHEE、ドイツ語のTEE、そして英語TEAとなるそうです。
TEA(ティー)は元々英語だと思っておりましたが意外にもルーツは中国語だったんですね。

ポルトガルの古い建造物。
ポルトガルの古い建造物。

言葉の広がりというのは面白いもので、広東語のCHAの方は陸を通じて北方へ、北京、朝鮮、日本、チベット、インドや中近東ロシアへ。
もう一方のTEAはポルトガルが当時マカオを統治していた関係で南海航路を経て西へ伝わったのもとされています。
ですのでヨーロッパではオランダ語ルーツのティーと発音することが多いのですね。
こちらは航路と書いてある通り船で直接持ち帰られたために、途中のインドやアラビアには伝わることがなく、逆に広東語ルーツがインドで使われたんですね。

③ 薬としての茶や否や

希望峰。当時の西洋の人々の心の支えになったようです。
希望峰。当時の西洋の人々の心の支えになったようです。

健康的に良しとされていたお茶ですが、逆にお茶には健康効果はないと言う反対派もいたそうです。
これは新たな文化を根ざすと宜しくないという保守派がおり、現代社会でも起こりうる世の常と言ったとこでしょうか。

それには一応うなずける理由もあります。
例えばドイツではビール、フランスではワインと両国のイメージ通りの飲み物が既に文化として根付いており人々の飲み物が増えることに対する反感が出たのです。
既存商品のマーケットに新たな商品が入ってくれば面白くない人が出るのは当然ですね。

ふわっと考えてみるとドイツやフランスで紅茶のイメージがあまりありません。
私個人の考えかもしれませんが、英国=TEAのイメージはありますが、フランスやドイツはアルコールのイメージがあるからなのかもしれません。

お茶=薬の話に戻りますが、「東洋の神秘」といった言葉があるぐらいですから、ヨーロッパ、イギリスの人々は東洋にある文化は彼らの文化より進んでいるものとしていた考えもあったようで、そういった考え方からお茶=薬として考えていたようです。
灯台下暗しではないですが意外にも西洋の人々はアジアの高い文化を賞賛しています。

また、異種文化の交流はかならず摩擦が起きるものですね。
簡単に言えば怪しげな中国から来た輸入品に効果効能があろうはずも無いと言う事です。
これは現代でも同じかもしれませんが、外国から来るよく分からない文化は怪しいので触れない。今はネットやSNSの社会ですから情報は比較的得られるやすい時代。
ですがその当時は17世紀ですから情報の伝達スピードは遅く、確証も乏しかった時代。お茶が神秘なる怪しい薬と言われても仕方が無かったのかもしれません。
そんな中ヨーロッパではオランダ・イギリス両国のお茶の文化が花開いていくのです。

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